- 投稿日 2024/01/01
- 更新日 2024/01/19
【高齢者向け】旅行先で困ることや注意点・必要な持ち物紹介
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目次
はじめに
旅行は非日常体験を味わうことができ、何歳になっても人々をワクワクさせます。
なかには現役世代に貯蓄したお金を、退職後の余暇で旅行に行かれる方も多いと思います。
今回は宿泊の際に困ることや、事前に確認をしておくべきことや注意点、旅行の服装や持ち物を高齢者の方向けに特化して紹介します。
宿泊の際に困ること・
宿泊施設へ確認する際の注意点
旅行先で困らないためには、宿泊施設への事前の確認が必要不可欠です。
せっかくの旅行が苦い思い出にならないように、次の困ることに注意してチェックしましょう
その① エレベーターの有無
近年はバリアフリー化が進み、フロアをエレベーターで昇降できる宿泊施設が多いかと思います。しかし「階段だけの施設」や、「大浴場(食事会場)に向かう際は、どうしても階段移動の宿泊施設」があります。
宿泊当日に発覚すると困ることになるでしょう。
既に予約している宿がある場合は、直接確認してみましょう。
事前に連絡することで分からない情報を 得ることができ、高齢者の安心につながるため注意して確認しましょう。
その② お部屋
高齢者旅行において、滞在する時間の長いお部屋の状況を把握することが何より重要で注意すべき点です。
大きな段差がないのか、寝るときはベッドなのか布団なのか、予め情報を得ることで安心して当日を困ることなく迎えられます。
車いすを使う場合は、通路の幅を確認する必要があります。
車いすで入室が難しい場合は、バリアフリー(ユニバーサル)ルームとして用意がある宿泊施設がおすすめです。
宿泊施設によりますが、大半が電話予約のみの受付になっています。
その③ 館内トイレ(洋式・身障者用トイレ )
和式のトイレだと高齢者にとっては足腰に負担が大きいとされています。
念のため客室のトイレが洋式なのか確認するといいでしょう。
また、車いす利用の方には身障者用トイレの用意がある宿泊施設がおすすめです。
館内に身障者用トイレがあるか事前の確認が、当日の安心につながります。
その④ 食事
せっかくの旅行は、その土地の旬の食材を楽しみたいもの。
ただ、食物アレルギーをお持ちの方や、薬の服用上で食べられない食品がある方がいらしたら、事前にメニューの確認をしましょう。
ビュッフェ(バイキング)形式であれば、ご自身でメニューを選択できますが、懐石料理(セットメニュー)ですと、アレルギー食品が提供される場合があります。
当日困ることなく、美味しく食事をとるためにも事前に確認し、アレルギー食品が含まれている場合の対応を宿泊施設へ伺いましょう。
その⑤ 近隣の救急医療機関
旅先では何か発生するか予測ができないことがほとんどです。
お住まいの地域であれば救急医療機関を把握されているかと思いますが、旅先で万が一の際は即座に調べることが難しいかもしれません。
宿泊施設近くの救急医療機関を事前に確認し、連絡先などを事前に把握しておくと安心です。
後述しますが健康保険証(マイナ保険証)を忘れずに持っておくと良いでしょう。
⑥ 気候や服装
旅行する際は、気候を必ずチェックしましょう。テレビやインターネットで、旅行期間中の天気予報を確認することができますが、現地に確認をすることで服装を検討する一つの材料になり、荷物を減らすことや服装調整がしやすくなります。
おすすめの高齢者旅行の服装・持ち物
施設への確認が終わったら旅行の出発準備を行いましょう。
高齢者旅行にあたってのおすすめの服装や持ち物を紹介します。
その① 靴
旅行などのお出かけの際は、お洒落 をしたくなるかと思います。ちょっとした買い物
程度であれば、履きなれない靴でも問題ないかと思いますが、旅行は別です。
旅行では想定を超えて長時間歩くことが多々あります。
履きなれない靴で歩いてしまうと、疲れや靴擦れなどで足を痛め 、最悪の場合、せっかくの旅行が続けられないこともあります。
どうしても新調する場合は、旅行の2,3週間前から履きならすといいでしょう。
また、靴が重いと足が疲れやすい傾向があります。できるだけ軽い靴を選び、なおかつ地面からの衝撃を受けないクッション性のある靴がお勧めです。
旅行の際は「履きなれた」「軽い」「クッション性」のある靴を選ぶといいでしょう。
その② バッグ
旅行期間が短い場合は、リュックサック1つで行かれる方が多いかと思いますが、
期間が長い場合は、キャリーバッグを持っていくケースがあります。
いずれのバックでも「軽い」ものをお勧めします。
バッグを持って移動するときの疲れを軽減できます。
また、ボストンバッグやショルダーバッグは片方の肩や腕に重さが集中します。
旅行中や旅行終わりの疲労や痛みを抑えるためにも是非参考にしてみてください。
その③ 健康保険証・お薬手帳
旅先では、予想外の出来事が発生します。不慮の事故や急病など万が一の時に備え、健康保険証(マイナ保険証)を携帯しましょう。あわせて、お薬手帳も持参しましょう。
お薬手帳は、普段服用している内服薬と適さない内服薬を処方されるのを防ぎます。忘れずに持参しましょう。
その④ 予備の内服薬
普段服用している内服薬は、予備を多めに持参しましょう。
もし、内服薬を切らし体調が悪くなった場合に、診察から薬の処方までに時間がかかり、せっかくの旅先の時間が足止めしてしまいます。
旅行期間中に内服薬を切らす場合は、予めかかりつけ医に相談しましょう。
その⑤ 常備薬
普段の生活とは違い、旅行先では環境の変化から急な体調不良を起こしがちになります。
旅行を続けるためにも、飲みなれた酔い止め薬や鎮痛剤を多めに持参しておくと安心です。
その⑥ 小銭入れ
近年、キャリア決済やQRコード決済など、現金を介さずにスマホ1台で決済ができるお店が増えてきました。そのため、財布を持たずスマホで全て支払いをする方もいらっしゃるかと思います。
しかし、旅先では現金支払いのみのお店がまだまだあります。
「せっかく旅行で来たのに商品が買えない!」とならないためにも、財布は忘れずに持っていきましょう。
なかでも、すぐに現金が取り出せるように小銭入れを準備するといいでしょう。
おわりに
いかがでしたか。事前に宿泊施設に確認することで、当日の旅行が高齢者や車いすの方にとってより良い旅行に変わります。
また、旅行終わりは何かと疲労が出てきます。
疲労を軽減するためにも、服装や靴を参考にしてみてください。
そして万が一に備えて医療関係の持ち物を忘れずに持参し、有意義なご旅行を楽しんでください。