- 投稿日 2023/12/13
- 更新日 2023/12/27
【高齢者向け|九州編】歩き疲れる旅行からゆったり無理のない「歩かない」旅行へ
個人旅行向けp>
観光地p>
目次
はじめに
旅行中はつい歩き過ぎて足腰に負担がかかってしまう。無理なく旅行したい。
高齢者や車いすの方との旅行中、そのようなことを思うことはありませんか?
今回は、高齢者の方におすすめの無理のない「歩かない」旅行を、
九州エリアで紹介します。是非参考にしてみてください。
福岡市内観光
その①大濠公園
博多駅から電車で9分、福岡空港からも電車で15分とアクセスの良い場所にあり、繫華街の天神エリアに近い場所にあります。大濠公園は、元々福岡城の外堀だったところを造園して造られた公園です。
市内の中心部に位置し、大きな池を取り囲むように日本庭園やボード、ジョギングコースなどがあり福岡市民のオアシスとなっています。
旅のスタートに是非行ってみてはいかがでしょうか。
大濠公園
〒810-0051 福岡市中央区大濠公園1-2
福岡市営地下鉄空港線「大濠公園」駅直結
(福岡空港駅から15分、博多駅から9分)
その② 福岡タワー
福岡タワーは海浜公園内に位置していることから、福岡市内はもちろん
博多湾など360度のパノラマ展望をお楽しみいただけます。
南の風景は、アジア都市景観賞を受賞した街並みと緑豊かな筑紫山地を一望できます。
北の風景は博多湾の先、空と海が一体となるような水平線を見ることができます。
福岡タワー
〒814-0001 福岡市早良区百道浜2-3-26
西鉄バス「福岡タワー」バス停すぐ
(天神バスセンターより15分、博多バスターミナルより25分)
その③ 海の中道海浜公園
海の中道は、波と沿岸流によって形成された堆積地で、志賀島と県本土を結ぶ巨大な砂州となっています。福岡市内のリゾート地として、公園や水族館、ゴルフ場、乗馬体験施設など多くのレジャー施設があります。
なかでも海の中道海浜公園は、水族館やアスレチック、展望台やレストランなど複合型施設となっていて、子どもから高齢者向けまで幅広く楽しめます。
マリンワールド海の中道は、東シナ海・太平洋・日本海・瀬戸内海と4つの海に囲まれている九州をテーマに、博多湾、九州南部、奄美など地域ごとに水槽展示されています。
ショーでは博多湾をバックに見晴らしの良いプールでイルカのショーをしています。他にもアシカのステージショーがあります。観覧席の目の前にステージがあるのでより身近で迫力あるパフォーマンスを見ることができます。
海の中道海浜公園(マリンワールド海の中道)
〒811-0321 福岡市東区大字西戸崎18-28
JR海ノ中道駅から徒歩5分
(博多駅から電車で35分 天神駅から電車で45分)
門司港観光
その① 門司港レトロ
福岡県北九州市にある門司港は、明治から昭和初期にかけて建てられた建築物が今もなお数多く残っています。その情景は「門司港レトロ」と呼ばれ九州を代表する観光地の一つになっています。
門司港駅は、大正3年に開業した駅です。木造二階建てのモダンな駅舎はネオルネサンス様式と呼ばれ、左右対称の造りが特徴的で「門」を表していると言われます。
1988年には、鉄道駅舎として初めて国の重要文化財に指定されました。
門司港観光の玄関口として多くの観光客で賑わいを見せています。
ほかにも、国の重要文化財で木造の骨組みがアクセントの旧門司三井俱楽部や、オレンジタイルと八角形の塔屋が特徴的な旧大阪商船ビルが門司港レトロを形成する中枢の建物です。ぜひ門司港でタイムスリップを体感してはいかがでしょうか。
門司港レトロ(門司港駅周辺)
〒801-0841 福岡県北九州市門司区西海岸1-5-31
(小倉駅から電車で15分、博多駅から新幹線【小倉駅乗換】で45分)
その② 門司港レトロ展望室
門司港レトロ展望室は、エリア一体を一望できる展望室です。
展望室は、高層マンションの31階にあり直通エレベーターで上がることができます。
地上100m越えの展望室から見る門司港は格別です。
他にも、関門海峡や九州を超えて山口県下関の街並みまで一望することができます。海峡を行きかう船をゆったり眺めると、時が経つのを忘れてしまうほどです。
また、日没では門司港レトロの建物や海の色が一刻と変わり、北九州の工場地帯の向こうへ夕日が落ちていく光景が見られます。
門司港レトロ展望室
〒801-0853 福岡県北九州市門司区東港町1-32
門司港駅より徒歩13分
その③ 九州鉄道記念館
門司港駅近くにある九州鉄道記念館は、九州で最初に鉄道を通した「九州鉄道」の旧本社を改装して2003年に開業した九州の鉄道テーマパークです。
九州鉄道は、明治20年に九州初の鉄道会社として設立されました。門司港駅から熊本県や長崎県へ路線を広げていきましたが、明治40年に国有化されました。
現在はJR九州が後継となり、今日も運転されています。
昔懐かしい実物車両や鉄道遺産の展示、運転体験施設や鉄道パノラマ展望などがあります。
なかでもミニ列車を自ら運転して線路を走れるミニ鉄道公園があり、子ども連れも楽しめます。
九州鉄道記念館
〒801-0833 福岡県北九州市門司区清滝2-3-29
門司港駅から徒歩3分
大宰府観光
その① 太宰府天満宮
言わずと知れた九州の観光名所、太宰府天満宮は全国各地にある天満宮の総本宮として1,100年以上人々の心のよりどころとして信仰され続けています。
また、菅原道真公の御墓所として唯一無二の地「菅聖庿」と称されています。
道真公は、学問や文化において「日本らしさ」を確立させるために尽力しました。
国外の書物を日本語訳に翻訳し、日本の書物を国外へ翻訳するなど、「世界に広く知を求めつつ、それを日本ならではに調和させていくことを重視しました。
それだけにとどまらず、国家事業の国史編纂に取り組みました。編纂した『類聚国史』は研究者にとって必見の文献となっています。
このように自らの勉学を高めるだけでなく、社会のための学問を発展させた道真公の功績とすがたは、今日まで人々を惹きつけ、学問の神様として篤く慕われています。
九州近県はもちろん全国から多くの受験生が訪れ、絵馬などを書き奉納しています
太宰府天満宮御本殿へは、写真のように太鼓橋を渡って参拝される方が多いですが、太鼓橋は段差がありますので、足腰がご不安な高齢者や車いすの方は橋の側道ルートが段差なく参拝できます。
太宰府天満宮
〒818-0195 福岡県太宰府市宰府4-7-1
太宰府駅から徒歩5分
(天神駅から電車で25分 博多駅からバスで約40分)
その② 九州国立博物館
九州国立博物館は、東京・奈良・京都に次いで4つ目の国立博物館として2005年に開業しました。古くは「遠の朝廷」と呼ばれていた太宰府は、海外との交流の舞台として重要な役割を果たしてきました。そうした日本文化を形成した歴史的環境を、アジア史観念から捉える博物館となっています。
太宰府天満宮から徒歩5分のところにあり、直通エスカレーターと動く歩道で連絡しているためスムーズに移動できます。
九州国立博物館
〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2
太宰府天満宮から徒歩5分、太宰府駅から徒歩10分
番外編 柳川 川下り
福岡県の南西部にある柳川市は水の郷と称され、2015年には「水郷(すいきょう)柳河」として国指定の文化遺産に選定されました。
「水郷柳河」は柳川市出身の北原白秋の詩集より則っています
柳川市は立花家の城下町として栄えた街ですが、市内全体に堀割(地面を掘って水を通した路)が張り巡らされ、小舟で城下町を移動できる全国でも珍しい街です。
柳川の川下りは、保津川や長瀞のような急流ではなく、
お堀めぐりなのでゆったりとした時間を過ごすことができます。
柳川 川下り
〒832-0822 福岡県柳川市三橋町下百町1-6(水郷柳川観光株式会社)
西鉄柳川駅より徒歩3分
(太宰府駅から電車で40分、天神駅から50分)
今回紹介した柳川市と同じく筑後エリアにある原鶴温泉の宿について
ホームページにて紹介しています。是非下記よりご覧ください。
西九州温泉めぐり
その① 武雄温泉
最初に紹介する温泉は、佐賀県にある武雄温泉です。
写真の通り、温泉街にある立派な門は「楼門」といい国指定の重要文化財となっています。
武雄温泉の特徴は、透明でやわらかな肌ざわりです。1300年ほどの歴史がある温泉で、昔より美人の湯と呼ばれています。泉質は弱アルカリで保温性に優れ肌にしっとりとなじみます。新幹線の武雄温泉駅から徒歩15分ほどで温泉街へ向かうことができます。
武雄温泉
〒843-0022 佐賀県武雄市本町7425
武雄温泉駅から徒歩15分
(博多駅から特急で50分)
その② 嬉野温泉
2つ目は同じく佐賀県にある嬉野温泉です。
特徴は、ぬめりのあるお湯でナトリウムを多く含んでいます。そのため、角質化した皮膚をなめらかにし、湯上りはまるでたまごのようなお肌になります。
写真の建物は「シーボルトの湯」という公衆浴場です。木造2階建ての大正ロマンを感じさせるゴシック風の建物でオレンジ色のとんがり屋根が目印です。
シーボルトの湯には段差の少ない多目的浴室、車いすでの利用可能な浴室があり高齢者や車いすの方どなたでも温泉を楽しむことができます。
ホームページでは、嬉野温泉の宿泊施設を紹介しています。是非下記よりご覧ください。
嬉野温泉(シーボルトの湯)
〒843-0301 佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙818-2
嬉野温泉駅からバスで15分
(博多駅から特急/新幹線で65分)
番外編 稲佐山公園
これまで武雄温泉、嬉野温泉と紹介していきましたが、温泉から新幹線1本で長崎まで向かうことができます。所要時間は武雄・嬉野温泉ともに新幹線でわずか25分ほどあれば行くことができます。
なかでも稲佐山公園から長崎の夜景を眺めてみてはいかがでしょうか。
2020年より稲佐山頂上へ向かうルートとして新たに「スロープカー」が開業しました。 稲佐山の中腹にある駐車場から山頂までつながっていて、乗車時間は約8分です
車内はバリアフリー仕様となっていて、車いすの方の専用スペースが設定されているのでスムーズに頂上まで向かうことができます。「新世界三大夜景」のひとつ稲佐山から長崎の夜景をぜひご覧ください。
ほかにも、国指定重要文化財のめがね橋を渡りながらすぐ近くの中華街で食事を楽しむなど、長崎の楽しみ方はいっぱいあります。新幹線で近くなった長崎もぜひ目的地の一つに取り入れてみてください。
稲佐山公園
〒852-8012 長崎市淵町407-6
長崎駅よりバスで15分「稲佐山バス停」下車
長崎駅までのアクセス
武雄温泉・嬉野温泉駅から新幹線で25分
博多駅から新幹線(武雄温泉駅で乗換)で80分
まとめ
以上、九州4つのエリアでしたがいかがでしたでしょうか。
歴史や文化にふれながら温泉に入ったり、景色を眺めたりとゆったりした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
今回は九州北部エリアを中心に紹介しました。
南部エリアのモデルコースもホームページ内で紹介しているのでぜひご覧ください。
行ってみたいエリアが見つかったら是非歩かない旅行へ出かけてみてください。