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【高齢者向け|沖縄編】歩き疲れる旅行からゆったり無理のない「歩かない」旅行へ

首里城

独自の文化を遂げてきた沖縄県は、今日まで国内外問わず多くの観光客を魅了してきました。

世界を魅了する沖縄ですが、高齢者や車いすの方との沖縄旅行となると不安に感じる方も多いかと思います。

今回は足腰に負担がかからず、バリアフリーに配慮した歩かない沖縄旅行を紹介します。

是非参考にしてみてください。

“ゆいレール”を使った歩かない旅行

ゆいレール

那覇空港から隣の浦添市までの17㎞を結ぶゆいレールは、沖縄県唯一の鉄道路線です。

観光客のみならず市民の足として広く利用されているゆいレールに乗って観光できるスポットを紹介します。

ゆいレールでは、有効期間内なら乗り放題の1日(2日)フリー乗車券を発売しています。是非有効活用して歩かない旅行をしてみてください。

その① 首里城

首里城

ゆいレール「首里」駅からバスで5分の場所にある首里城は、当時の琉球王国の歴史を知ることができる沖縄旅行の定番スポットです。

首里城は、琉球王国の国王と家族が居住する「王宮」であり、琉球王国の行政機関「首里王府」の本部でもありました。

さらにお城周辺では芸能や音楽が盛んに演じられ、文化芸術の中心でもありました。

首里城は、沖縄県の歴史や文化を象徴するお城で、沖縄県民の拠り所でしたが、2019年に火災が発生し、正殿や北殿など9施設が焼失してしまいました。

現在復興工事が進められており、2026年までに完成する予定です。

首里城地図
※公式HPより

首里城では、高齢者や車いすの方が段差や狭い道を歩かないでお楽しみいただけるように、バリアフリーコースを設定しています。

首里城の玄関口「守礼門」から正殿の復興工事エリアに至るまで今の首里城をじっくり見学ができます。

是非沖縄旅行で今の首里城を観光してみてください。

城内には、車いす用トイレ、救護室や車いすの貸出などバリアフリー設備が充実しています。

首里城
〒903-0815
沖縄県那覇市首里金城町1-2
ゆいレール「首里」駅からバスで5分「首里城前」バス停すぐ

その② 沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)

沖縄県立博物館
©沖縄観光コンベンションビューロー

ゆいレール「おもろまち」駅から徒歩10分のところにある沖縄県立博物館・美術館、通称「おきみゅー」は沖縄の自然や歴史、文化、芸術を一度に楽しめる施設です。

斬新なデザインの外観は、沖縄の城(グスク)をイメージしていて知性と感性に響く豊かな体験が味わえます。

収蔵資料数は、美術館で3,700件、博物館では94,000件もの貴重な資料が収蔵されています。

展示されているのはごく一部ですが、普段見ることができない裏側を見学できる「バックヤード・ツアー」が開催されています。

是非その日を狙って見学してみてください。館内には車いす用トイレが各階に設置しています。

沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)
〒900-0006
沖縄県那覇市おもろまち3-1-1
ゆいレール「おもろまち」駅から徒歩10分

その③ 国際通り

国際通り
©沖縄観光コンベンションビューロー

言わずと知れた沖縄の観光名所“国際通り”は、ゆいレールの「県庁前」駅もしくは「牧志」駅の両駅からすぐのアクセスです。

沖縄のメインストリートであり国内外問わず多くの観光客で賑わう商店街で、地元の沖縄料理やお土産などショッピングを楽しめます。

毎年8月には、国際通りでエイサー踊りのイベントが行われます。是非見物してみてください。

国際通り
©沖縄観光コンベンションビューロー

そもそも国際通りの由来は、通りの中央付近に「アーニーパイル国際劇場」という映画館があったことにあります。また、沖縄戦終戦後にいち早く復興を遂げたことや通りの長さが1.6kmであることから、「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。

ゆいレール「県庁前」駅は国際通りの南側入口に面し、「牧志」駅は北側入口に面しています。

国際通りの両端に駅があるため、帰りは歩かないでゆいレールにご乗車いただくこともできます。

国際通り(那覇市国際通り商店街振興組合連合会)
〒900-0013
沖縄県那覇市牧志3-2-10
南側入口:ゆいレール「県庁前」駅すぐ
北側入口:ゆいレール「牧志」駅すぐ

沖縄本島南部観光

 

その① 波の上ビーチ・波上宮

波の上ビーチ・波上宮

波の上ビーチは那覇空港から車で7分ほどのところにあるビーチです。

沖縄に来たならビーチへ行きたい方も多いかと思いますが、意外にも那覇市内のビーチはここだけです。

気軽に沖縄の海を楽しみたい方におすすめのビーチです。

波の上ビーチ・波上宮
©沖縄観光コンベンションビューロー

波の上ビーチに隣接して、波上宮があります。琉球王国時代、特別な扱いを受けた8つの神社を「琉球八社」と呼びますが、その八社のうち最上位に位置する由緒ある神社です。

車で行くことができるので、急な坂を歩かないで参拝することができます。

波の上ビーチ・波上宮
〒900-0031
沖縄県那覇市若狭1-25-11
那覇空港から車で7分・ゆいレール「旭橋」駅から徒歩15分

その② ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館

ひめゆりの塔
©沖縄観光コンベンションビューロー

糸満市にあるひめゆりの塔は、1945年の沖縄戦で犠牲となった沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校の生徒や教師の慰霊碑です。

慰霊碑には犠牲となった生徒と教師227名の氏名が刻まれています。戦争のない平和な世界であることの大切さを感じる慰霊碑です。

ひめゆりの塔
©沖縄観光コンベンションビューロー

同じ敷地内にあるひめゆり平和祈念資料館は、

沖縄戦の証言映像や当時の写真、防空壕の実物大模型などを通して、ひめゆり学徒隊が体験した沖縄戦の実態を伝えています。

館内には車いすトイレや救護室の設置などバリアフリー設備が充実しています。

ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館
〒901-0344
沖縄県糸満市字井原671-1
那覇空港より国道331号を南下、車で25分
那覇空港道 豊見城インターから車で20分

その③ 平和記念公園

平和記念公園
©沖縄観光コンベンションビューロー

ひめゆりの塔から車で10分ほどの場所にある平和祈念公園は、「沖縄戦終焉の地」糸満市摩文仁に位置し、海岸線を眺望できる台地にあります。

公園内は、沖縄戦の写真や遺品などを展示した平和祈念資料館、沖縄戦で犠牲となったすべての方の氏名が刻銘された「平和の礎」、戦没者の鎮魂と恒久の平和を祈る「平和祈念像」のほか、戦没者の墓苑や府県など団体の慰霊塔が50基建立されています。

国内外から多くの旅行客をはじめ修学旅行生等が多く訪れ、旅行客が絶えず平和への祈りを捧げています。

沖縄青空と観光地の平和祈念公園内にある沖縄

平和祈念資料館は、悲惨な沖縄戦の実態や教訓を後世に正しく継承し、世界へ沖縄の想いを訴え、恒久の平和に寄与するために設立しました。

また、平和創造の学習や研究・教育の拠点施設としても活用されています。

館内は車いす用トイレのほか、救護室の用意がありバリアフリー設備が充実しています。

沖縄青空と観光地の平和祈念公園内にある沖縄
©沖縄観光コンベンションビューロー

平和の礎は、国籍や軍人、民間人を問わず、沖縄戦での全戦没者24万人余りの氏名が刻まれており、戦争がもたらした悲惨な実態がわかります。

平和の火
©沖縄観光コンベンションビューロー

近くには、「平和の火」が灯されています。この「平和の火」は、沖縄戦最初の上陸地である阿嘉島にて採取した火と被爆地広島市の「平和の灯」、長崎市の「誓いの火」から分けられた火を合火しこの地へ移し、今日も灯し続けています。

平和祈念公園
〒901-0333
沖縄県糸満市字摩文仁614-1
那覇空港より国道331号を南下、車で35分
ひめゆりの塔から車で約10分

沖縄本島北部観光

その① 海洋博公園(沖縄美ら海水族館)

美ら海水族館

本部町にある海洋博公園は、沖縄観光の定番「沖縄美ら海水族館」や、熱帯・亜熱帯の花や果樹を集めた植物園「熱帯ドリームセンター」、琉球王国時代の沖縄の民家や集落を再現した「おきなわ郷土村」など多種多様な施設が集まった公園となっています。

美ら海水族館

沖縄美ら海水族館は、沖縄の生き物たちの神秘に満ちた雄大な自然が楽しめます。

特に魚類最大の大きさを誇るジンベエザメや、エイ類最大のナンヨウマンタの複数飼育など、新鮮な海水を供給できる沖縄だからこそ見られる生き物を迫力ある巨大水槽から眺めることができます。

このほか、サンゴの海や飼育が難しい深海魚などを見ることができます。

美ら海水族館地図 
※公式HPより

沖縄美ら海水族館では、高齢者や車いすの方が段差や狭い道を歩かないでお楽しみいただけるよう、バリアフリーマップが作成されています。

また、車いす用トイレや救護室、車いすの貸出などバリアフリー体制が整っています。

美ら海水族館
※公式HPより

さらには、沖縄美ら海水族館や熱帯ドリームセンター、おきなわ郷土村などの観光施設を結ぶ電気遊覧船があります。

広い園内を歩かないで観光施設をめぐることができます。各種福祉手帳をお持ちの方と付添1人まで無料で利用できます。

海洋博公園(沖縄美ら海水族館)
〒905-0206
沖縄県国頭郡本部町石川424
沖縄道 許田インターから車で40分

HPでは、海洋博公園近くのバリアフリーホテルを紹介しています。

ぜひ下記よりご覧ください。

その② 万座ビーチ・万座毛

万座ビーチ

万座ビーチは、恩納村にあるリゾートビーチです。

ふかふかな白い砂浜、透き通ったエメラルドグリーンの海は当然ですが、イスに腰掛けて眺める場所が多いので、砂浜を歩かないでもきれいな景色を眺めることができます。

近くにはシャワー室のほかに車いす用トイレがあります。

万座ビーチ
©沖縄観光コンベンションビューロー

万座ビーチから車で5分進むと、景勝地「万座毛」があります。

「万人を座するに足る毛(野原)」から万座毛と名付けられました。

万座毛
©沖縄観光コンベンションビューロー

万座毛まで平坦な遊歩道が整備されていて、車いすの方でも安心です。

また近くには展望デッキやお土産、沖縄料理が楽しめる「万座毛周辺活性化施設」があり、車いす用トイレが設置されています。

万座ビーチ・万座毛
〒904-0411
沖縄県国頭郡恩納村字恩納2767(万座毛周辺活性化施設)
沖縄道 屋嘉インターより車で15分

その③ アメリカンビレッジ

アメリカンビレッジ
©沖縄観光コンベンションビューロー

北谷町にあるアメリカンビレッジは、もともと米軍基地があった場所にできた観光施設でショッピングはもちろん、レストランや娯楽施設などが並ぶアメリカの情緒溢れるスポットとなっています。

車いす用トイレの設置があります。

アメリカンビレッジ
アメリカンビレッジ

毎年11月下旬から3月中旬にかけて夜間イルミネーションが行われています。

日本にいながらアメリカのクリスマスを味わえます。

アメリカンビレッジ
〒904-0115
沖縄県中頭郡北谷町美浜9-1
那覇空港から国道58号線を北上して車で35分

おわりに

以上、いかがでしたでしょうか。

沖縄の歴史や文化にふれて平和への想いを寄せたり、絶景のビーチを眺めたりとゆったりした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

行ってみたいエリアが見つかったら是非歩かない旅行へ出かけてみてください。

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