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【高齢者向け|北海道編】歩き疲れる旅行からゆったり無理のない「歩かない」旅行へ

函館の夜景

旅行中はつい歩き過ぎて足腰に負担がかかってしまう。無理なく旅行したい。

高齢者や車いすの方との旅行中、そのようなことを思うことはありませんか?

今回は、高齢者の方におすすめの無理のない「歩かない」旅行を、

北海道エリアで紹介します。是非参考にしてみてください。

札幌観光

札幌

北海道最大の都市「札幌」は、政治経済・文化の中心であるのと同時に、物流の中心地でもあります。

そのため道内でとれた魚介類や野菜、果物などが札幌に集まり、海鮮料理やスープカレー、みそラーメンやジンギスカンなどバラエティに富んだグルメがあります。

そんなグルメを満喫しながら、札幌の歩かない旅行を楽しんではいかがでしょうか。

その① JRタワー展望室(タワー・スリーエイト)

JRタワー展望室

最初に紹介するのは、札幌駅直結のJRタワー展望室(タワー・スリーエイト)です。

札幌駅までは、新千歳空港から快速電車で約40分ほどです。駅直結のため旅の最初や最後におすすめです。

JRタワー展望室

展望室は高さ160メートルの高さに位置し、ビルの38階に相当します。

東西南北360度のパノラマ展望を楽しめ、札幌ドームや藻岩山など日中眺めることができます。

JRタワー展望室

夜になると大通・すすきのエリアの一帯が光輝く夜景が楽しめます。

様々な姿の札幌の風景をぜひ眺めてみてください。

展望室内、身障者用トイレがあります。車いすの方や高齢者、乳幼児をお連れの方にお使いいただけます。

JRタワー展望室(タワー・スリーエイト)
〒903-0815
札幌市中央区北5条西2丁目5
札幌駅直結

その② サッポロビール園(博物館・開拓使館)

サッポロビール園

続いて紹介するのは、札幌駅の隣駅「苗穂駅」から徒歩8分のところにあるサッポロビール園です。

園内には、日本で最も歴史の長いビール博物館「サッポロビール博物館」やサッポロビールのマークである“赤い星”が描かれた煙突がシンボルの「サッポロビール園開拓使館」があります。

どちらも明治時代の貴重な建物として北海道遺産に指定されています 。

サッポロビール園

サッポロビール博物館は、明治期から今日に至るまでのサッポロビールが歩んできた軌跡を紹介しています。過去に街中で掲出されていた看板やポスターなども展示されているため当時を懐かしみながら見学することができます

サッポロビール園

レストランが併設されており、生ビールはもちろん、北海道名物のジンギスカンなどを楽しめます。

明治の創業時の面影を残す建物内で味わうビールは格別です。

博物館内は、スロープ・エレベーターの設置があります。

サッポロビール園(博物館・開拓使館)
〒065-0007
札幌市東区北七条東9-2-10
JR「苗穂」駅から徒歩8

その③ 白い恋人パーク

白い恋人パーク

白い恋人パークは、北海道を代表する銘菓“白い恋人”を製造する石屋製菓の本社内に建つテーマパークです。

白い恋人パーク
白い恋人パーク

パーク内、“白い恋人”やバウムクーヘンの製造ラインが見学できる「チョコトピアファクトリー」や”白い恋人”を焼き上げたり、デコレーションが楽しめる「ドリームキッチン」などがあります 。

白い恋人パーク

また、例年11月~3月までイルミネーションを実施しています。

幻想的なお菓子の世界を体感できるテーマパークです。

パーク内は身障者用トイレの用意があり、車いすの方が快適に過ごせる環境となっています。

白い恋人パーク
〒063-0052
札幌市西区宮の沢2-2-11-36
札幌市営地下鉄「宮の沢」駅徒歩7分

札幌近郊エリア観光

 

その① ロイズタウン

ロイズタウン
※公式HPより

ロイズタウンは、生チョコで有名な”ロイズ”の本社と工場が併設された施設です。

例年、6月から9月中旬頃まで敷地内に約140種のバラが咲くローズガーデンが開園します。

2023年にはさらに「ロイズカカオ&チョコレートタウン」がオープンし、カカオの栽培からチョコレートが出来上がるまでを、工場見学やワークショップを通して楽しめる施設となっています 。

ロイズタウン
※公式HPより

施設へ入ると、南米コロンビアにある“ロイズカカオファーム”を再現した空間が広がり、カカオ栽培やカカオについての豆知識などを体感しながら学べます。

カカオ豆がチョコレートになるまでを、実際に加工工場の見学を通して見て学ぶことができます。

ロイズタウン
※公式HPより

このほかチョコレートワークショップや、世界各国のチョコレートラベルや缶、パッケージ等貴重なコレクションを展示しています。

見学コース内、エレベーターとスロープが設置されています。また、チョコレートワークショップについても車いすで体験ができます。

ロイズタウン
〒061-3775
北海道石狩郡当別町ビトヱ641-15
JR「ロイズタウン」駅から徒歩7分(シャトルバスあり)

その② 小樽運河

小樽運河
小樽運河

札幌駅から電車で約40分のところにある港町・小樽市は、大正時代に北海道の物資を本州に運ぶ重要拠点でした。

物資を待つ多くの船で常に大渋滞を起こしていましたが、そんな大渋滞を解消させるべく小樽運河が完成しました。

やがて、新たな埠頭や車社会の到来によって、役目を終えることになります。

しかし、地元の守りたいという声が広がり数十年の話し合いの末、今の姿があります。

小樽運河
©沖縄観光コンベンションビューロー

夜になると運河周辺がライトアップされ、幻想的な空間が広がります。

小樽の人々が守り続けた運河に思いをはせながら観光してみてはいかがでしょうか。

小樽運河
〒047-0007
北海道小樽市港町5
JR「小樽」駅から徒歩10分

その③ ニッカウヰスキー余市蒸留所

ニッカウヰスキー

小樽市からさらに電車で進むこと約25分、ニッカウヰスキーの余市蒸留所があります。

1934年、ウイスキーの本場スコットランドで学んだ創業者が、似た気候や清らかな水、澄んだ空気が揃った場所でウイスキー作りをすることにこだわりました。

全国各地を探した結果、たどり着いたのが北海道の余市でした。

ニッカウヰスキー
※公式HPより

2021年には“ニッカミュージアム”がオープンし、ヒストリーの紹介や、ブレンダーを通したウイスキー作りを紹介するコーナーなどがあります。

ニッカミュージアムについては予約なしで見学できるため、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。(蒸溜所見学については事前予約が必要です。)

車いすの方につきましても見学可能ですが、着雪の恐れがあるため冬シーズンを除いた利用がおすすめです。

ニッカウヰスキー余市蒸留所
〒〒046-0003
北海道余市町黒川町7-6
JR「余市」駅から徒歩2分

函館観光

函館

北海道を代表する観光地「函館」は古くに開国した港町で、至るところに異国情緒溢れる街並みが広がっています。

また函館は多くのホテルで朝食の評価が高いことでも人気の観光地となっています。

異国の文化・歴史に触れ、美味しい朝食をとってみてはいかがでしょうか。

その① 函館山展望台・ロープウェイ

夜景で有名な函館山は、ロープウェイで向かうことができます。

香港・ナポリと並び、世界三大夜景にも選ばれる函館は夜景を一目見ようと多くの観光客で賑わいます。

函館山
※公式HPより

ロープウェイ乗り場まで、階段を上がる必要がありますが、昇り降りに不安がある方優先のエレベーターが用意されているため、安心して乗車できます。

乗車すること3分で函館山の頂上に到着します。
ロープウェイを降りると、そこは最高の景色が待っています 。

函館の夜景
※公式HPより

函館市街地から放たれる美しい明かりとともに、左手に津軽海峡を、右手に函館湾が広がっており、地形がくびれた形状になっていることが、美しい夜景を生み出しています。

ぜひ標高334メートルの函館山展望台から、美しい夜景を見下ろしてみてはいかがでしょうか。

函館山展望台・ロープウェイ
〒040-0054 北海道函館市元町19-7(函館山ロープウェイ山麓駅)
函館市電「十字街」電停から徒歩10分

その② 五稜郭公園・五稜郭タワー

五稜郭

星の形が特徴の五稜郭は、元々江戸幕府の役所施設(奉行所)を防備するために建築されました。

当時、外国船の往来が絶えなかった函館にとって、奉行所を外国船の脅威から守る必要がありました。そこで当時ヨーロッパで発展していた“城塞都市”をヒントに、大砲による攻撃の死角をなくす稜堡(りょうほ)が5か所設置された今の五稜郭ができました。

築城100年を記念して1964年、五稜郭のそばに五稜郭タワーが完成しました。

五稜郭
五稜郭

地上高さ90メートルから眺める五稜郭は圧巻の景色といえます。

タワー内、五稜郭の歴史を学べる展示スペースや、視覚が不自由な方も五稜郭の美しい星形を実感してもらえるように触れる模型を設置しています。

景色はもちろん、実際に五稜郭に触れてみてはいかがでしょうか。

タワー内、身障者用トイレの用意があります。通常、下階への移動は階段利用ですが、 車いすの方など階段利用が困難な方はエレベーターを利用できます。

五稜郭公園・五稜郭タワー
〒040-0001
北海道函館市五稜郭町43-9
函館市電「五稜郭公園前」電停から徒歩10分

その② トラピスチヌ修道院

トラピスチヌ修道院

函館空港からバスで10分ほどの場所にあるトラピスチヌ修道院は、日本最初の女子修道院です。1898年にフランスから派遣された8人の修道女によって設立され、厳格な戒律のもとで祈りと労働を中心にした生活を送っています。

修道院内は庭園が広がっており、いつ訪れてもきれいに手入れがされています。

トラピスチヌ修道院

さらには資料館があるので、修道院の生活を学ぶことができます。

函館空港からバスで10分とアクセスも良いので、函館の旅の始まりにもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

敷地内、身障者用トイレがあります。資料館には車いすの方用のスロープが設置されています。聖堂については階段の昇り降りが必要です。

トラピスチヌ修道院
〒042-0914
函館市上湯川町346 函館空港からバスで約10分
函館駅からバスで約40分

その他エリア観光

その① 旭山動物園

旭山動物園

旭川市にある旭山動物園は、日本最北にある動物園として1967年に開園しました。

日本では珍しく“ホッキョクグマ”など北海道ならではの動物が飼育されています。

また、冬のシーズンは積雪のなかで動物たちが生活する貴重な姿を見ることができます。

“伝えるのは、命”を理念に、ありのままの動物たちの生活や行動、しぐさの中に「凄さ、美しさ、尊さ」を見つけるとともに、動物とのふれあいを通して「命の温もり・尊さ」を感じることのできる“教育の場”としての側面があります。

ぜひ、日本最北の動物園に行ってみてはいかがでしょうか。

園内に9か所、身障者用トイレがあります。

旭山動物園
〒078-8205 北海道旭川市東旭川町倉沼
旭川駅からバスで約40分
旭川空港からバスで約約35分

その② 博物館網走監獄

網走監獄

網走市にある博物館網走監獄は、1890年に開設された当時の刑務所です。

現存する木造行刑施設としては、最古の建築物となっております。

また2016年には、このうち8棟が国の重要文化財に指定され、6棟が登録有形文化財として登録されています 。

網走監獄

当時日本では内乱が続いており、士族の反乱から多くの政治犯や思想犯が日本各地で収監されていました。

政府はロシアの脅威に備えるため、北海道開拓を急ぎ行う必要がありました。

そこで北海道に当時の刑務所を設置し、囚人を北海道開拓の労働力として使うこととなります。

約1200人の囚人によって、網走から163㎞離れた旭川までの幹線道路の掘削が行われ、僅か8ヶ月で完成させたそうです。

今日の北海道の道路や鉄道・農地は、囚人たちが切り拓いた賜物ともいえます。

北海道開拓を語り継ぐ貴重な博物館となっています。

併設のレストランを含めスロープが設置されており、館内の移動可能です。

博物館網走監獄
〒099-2421
北海道網走市字呼人1-1
JR「網走」駅からバスで約10分 女満別空港から車で約20分

その③ ファーム富田

ファーム富田

中富良野町にある“ファーム富田”は、100種類以上の花々が咲く庭園となっています。

なかでも有名なのが、ラベンダー畑。6月下旬から8月にかけて見頃を迎えます 。

ファーム富田

園内は13か所の花畑のほか、カフェやショップ、ドライフラワーの展示スペースがあり、心ゆくまでお花を鑑賞できます。

広大なラベンダー畑誕生の由来は、福井県から入植した富田家が1958年に香料用作物としてラベンダーの栽培を始めたことにあります。

ピーク時は230ヘクタール(東京ドーム49個分)ほど栽培されていたそうです。

しかし、貿易自由化や合成香料の台頭によってラベンダーの需要が激減してしまいました。

そこで、富田家はラベンダーの花と香りを生かした農場づくりへ方向転換します。

こうして造成されたラベンダー畑は、当時の国鉄カレンダーの背景となり全国的に広まり、観光客が次々と訪れるようになりました。

園内、身障者用トイレが3か所あります。

ファーム富田
〒071-0704
北海道空知郡中富良野町基線北15号
JR「ラベンダー畑」駅(シーズン臨時駅)から徒歩で7分

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、北海道を4つのエリアに分けて紹介しました。

広大な面積を誇る北海道。札幌と札幌近郊エリアであれば短い期間で巡ることは可能ですが、函館や網走など組み合わせると長距離移動となってしまいます。

数回に分けて、何度行っても飽きない魅力的な北海道を訪れてみてはいかがでしょうか。

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